主催者挨拶
冨田会長(東北建設業青年会)
今年度の全国建設青年会議、幹事ブロックを担当させていただきました東北建設業青年会の冨田です。
12月1日の師走の大変お忙しい中、全国各地よりお集まりくださいまして
本当にありがとうございました。ほぼ1年ぶりの再会かと思います。
今年度全国建設青年会議いつもの大会と様相が少し違います。毎回出席いただいております、国土交通省の方が社会状況の変化に伴いまして出席されておりません。大会の歴史を知る方々にとっては疑問の抱く状況だと思います。
その様な中でも今回講演を引き受けてくださいました
(
財
)
ダム水源地環境整備センターの高橋定雄様、我々東北建設業青年会がいつもお世話になっている竹村公太郎先生、脇雅史参議院議員、そして地元宮城県栗原市長佐藤勇様、テレビでおなじみの見城美枝子様をお招きしてのパネルディスカッションを開催致します。本当にありがとうございます。
そして本大会に出席いただきました青年会の方もありがとうございます
今年ほど社会の状況がまた我々の周りがこんなに急激に変化した年はないのではないかと思います
。
今年初めは、我々建設業界にとっては少し明るい兆しが見えるのかなぁと思いましたが、私のような地方にいる人間にとっては中々明るい兆しが見えないまま、激動の夏を迎えました。
そしてそのまま東北は今、いえ多分日本全国は真冬だと思います。
このような状況で皆様会社を維持・経営していくのは大変なところだと思います
。
私は昨年まで、ほぼ毎年のようにこの全国建設青年会議に出席させていただいておりますけれども、よもや私がここで挨拶するとは思いませんでした。ここで挨拶する人間は他にいたんです。
彼は、彼の会社は青森県でも老舗の会社でして、昔から建設省、国土交通省の仕事を主体的にやってきました。またここ数年は彼が中心となって農業の分野に取組み、他の建設会社が農業に取り組みたいと青森県に相談に行くと、青森県庁の方が彼の会社に見学に行きなさいというぐらい真剣に取り組んでいた。
その会社が去年のこの全国建設青年会議の日に倒産しました
。
私はその知らせを出発の空港で聞き、そのまま大会に出席したけれども、去年会長を務めていただきました四国の二神会長は言いました。
5年後会社は生き残っていますか?
また来賓として当時は国土交通省の技監として出席くださり挨拶しました今の谷口事務次官も言いました
。
今は苦しい時だけれども、頑張ってくれ!
という励ましの言葉。そういう言葉さえも私はすごく虚しく聞こえていました。
そんな中でこの大会を引き受けるにあたりどうしたものかと思いました
。
この1、2年私の周りにはたくさんの友達や仲間がいなくなりました。ある者は夜逃げをして行方不明になり、ある者は奥さんと2人で暮らしていける程の、小さい商売を始めました。またある者はもうこの世にはおりません
。
それを思うと私はなぜこの仕事をやっているのかと思います
。
しかし、今日お集まりの方も周りにはそういう方がたくさんいたのではないかと思います。
そして二神会長が言ったようにまだ私達は生き残っている。生き続けている限り、声を出し続けなければいけないと思う。
我々建設業界がどれほど地域にとって必要な産業であるかということを、それは地域の雇用であり、安全・安心を守る役割を果たす為に地域になくてはならない産業なのだということを声に出して発信していきたいと思う。
今回の大会はそういう大会であります。
魅力ある建設産業に向けてとあります。
今一度、このような状況だからこそ、我々の仕事、役割、社会での責任を達成していきたい。
大会の最後に提言をまとめさせていただきたいと思いますが、どうか今日参加の皆様のご理解を得まして成功に納めたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します。
本日は本当にありがとうございました。
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